【母の異変】

3人目の子、次女(0歳)が昨年5月に産まれた。【大変】になるなぁ…とは覚悟はしていたが予期せぬ【大変】が死角から迫っていた。

出産予定日前後1、2ヶ月にはウタロの実家に家族総出でお世話になることに。

ウタロの実家は今住んでいるところから近く、両親とも健在で快くOKしてくれました。 助かる〜感謝!

妊婦のウタロ妻とまだまだ甘えたい長女(4歳)、絶賛イヤイヤ期の長男(2歳)が家にいて大人が2人増えるのは心持ち安心、食事も用意してくれるし家事もしなくて良いと思うと気が楽だし、久々の両親との生活も少し楽しみだった。

そしてウタロ家族4人と両親の共同生活のスタート。長女(4歳)、長男(2歳)の保育園は少し遠くなって大変だけど、両親が朝の送りと夕方の帰宅時に笑顔で出迎えてくれるのにほっこりし、両親も孫たちとの生活を楽しめて一石二鳥ではないか!!と思えた。

ウタロ一家の実家帰省生活が1週間経った頃に少し異変を感じた、ウタロ母の様子が何か変だ!!

夜になると「明日朝は何時に出るの?朝ご飯何も無いの…」と夕ご飯の残りをしまいながら言ってくる、いつも出る時間は一緒なのに…。ウタロ妻に話を聞くと夕方になると、「夕ご飯何も無いの」と食材がパンパンに入っている冷蔵庫に何か入れながら言っているらしい…。そういえば、夕飯もすき焼き、鰻、お刺身、ステーキとレパートリーが一緒だ。ウタロ父が夕飯が無いと聞いて毎日買出しに行っているらしい。料理は得意ではないが以前は何かささっと作っていたと思う。今は「何も無い。何も無い。」と言って料理がかなりストレスみたいだ。冷蔵庫の中をのぞくとな、な、なんと賞味期限切れの食材であふれている。「これも、これも賞味期限切れてるよ。捨てようか?」と言うと、面倒くさそうに「いいわよ!!後でやっとく!!」と言ってまた冷蔵庫にしまってしまう…捨て方ににお妙なこだわりがあって大変そうだ。

毎朝電子レンジの中には、「出してください!!」と言わんばかりに何かが入っている。。。

そして毎朝「今日何曜日だっけ?いつも新聞の日付を見て確認しているのよ!!今日新聞持ってきたっけ?」と言っている。

「何か最近頭が働かないのよ…すぐ忘れちゃう。」と落ち込んでる時もある。

そういえば以前遠方に住んでいるウタロ姉からこんな話を聞いた。

ウタロ姉から「最近お母さんの物忘れがはげしくて心配だ、何か専門医に掛かった方がいい。」と近隣の脳神経外科、物忘れ外来をウタロ母に案内したそうだ、ウタロ母が電話してみたところ「一人では受診できないから同伴の家族を連れてきてください。」と断られたようだ。自分はそんな一人で行けない程重くないから大丈夫と解釈し「ウタロ姉は心配し過ぎなのよ!!」と笑い飛ばしたとさ。

数年前に職場の先輩のお母様が【認知症】になってしまい、その時の様子をリアルタイムで聞いていたので【認知症】という言葉が頭にチラついた。何よりも気になったのはその先輩のお母様も初期の段階に「頭が馬鹿になった」としきりに言っていたそうだ。ウタロ母も「頭が働かない」とよく言ってるし…。もしや母は【認知症】?【認知症】の初期は自覚があるのか…。

その先輩から「認知症の人とは家族といえども、ある線からはもう一緒には生活できない。」と言っていた。病状が進行していくとどんどんわがままになり、親に対しての尊敬や感謝の気持ちがどんどん無くなりきつくあたってしまったと。

振り返ると【認知症】という病気のことを少しでも理解あれば、お母様に対しての態度、病気の進行もちょっとは違っていたかもしれないと、2つの本を【親不孝介護(山中浩之、川内潤著)】【ボケ日和(長谷川嘉哉著】紹介してくれていた。

仕事に育児にと忙しく全然読まずにいたが、もう読まずにはいられない…早速読んでみました。

むむ…! …ん? ほうほう…イヤ〜、これは…認知症ですよ。。ウタロ母は…

という内容でした…。

この里帰り出産で帰省中の良い機会に、母を病院に連れて行きちゃんと診てもらおうと決意しました。

母のため、家族のため、そして何より自分のために

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