【フットサル場物語(上)】

とある日曜日の昼下がり、フットサル場でソサイチ(7人制のサッカーみたいな)の大会に参加したチームのお話。

子どもができてからは休日も子ども中心に予定を立てていて自分の用事で過ごすことがほとんど無くなっていたが、先日は数ヶ月に一度程の頻度で仲間内でやるソサイチ(7人制のサッカーみたいな)のワンデー大会に参加してきました。

ウタロは学生時代サッカーをやっていて、大学卒業する頃から仲間とフットサル場で開催されるソサイチorフットサルのワンデー大会に定期的に参加していた。

振り返ると定期的に15年くらい続いて集まっているのが凄い!!

みんな社会人になりたての頃は、ワイワイガヤガヤしながら運動する機会を求めてフットサル場に集まり、良い汗を流しお風呂に入り、その日の珍プレーをつまみに一杯やって帰る。

とても楽しい時間。

だからやめられない!…がフツーはそうはいかない。

歳を重ねると体力が落ち、思い通りに体が動かなくなる、体力のある学生上がりの相手の若蔵に可愛がりに遭い、酒だけは美味いが次の日体はバッキバキ、仕事にも影響でる。楽しい休日は段々と苦しい休日になる。

怪我をする者、家族を持つ者と一人ひとりフットサル場を去るのだ。

集まりの悪い中、幹事のメンタルも悪くなる。


そして30歳〜35歳くらいには彼らの姿はフットサル場から消える。

そう、自然消滅…。これがフツーなんです。

しかし…ウタロ達はなんか変なんです、なんだかんだで集まってくる。

怪我をしても、ケンカしても、家族を持っても、頻度こそ減っているが集まるのです。

何が要因かというと、それは幹事のTさんです。Tさんの情熱、弛まぬ努力が凄い…

まず、仮開催日を決めて、その日開催されるフットサル、ソサイチの大会をチームのLINEグループに周知して、参加者を募る。

人数が揃い参加できそうならばエントリー。

文字にしてみると何てことない工程だが、これが超大変…。

体動かしたい!サッカーしたい!!の独身の多い20代までは皆のレスも早く、ほとんどが参加希望なのでポンポンポンと進められる。

問題は30代に突入した頃、結婚する者も増え、仕事が忙しくなり、体力も落ち、お腹も出て頭皮の状態が怪しくなってくる頃。

行きたい!とキツイ!が葛藤すると参加可否の迷いが生じ、さらに多数に向けられたグループメッセージには返信義務感が薄れついついレスポンスが遅くなる。

てか忘れる…。

エントリー期日が迫る頃に幹事のTさんから「皆さん反応してください…」とメッセージ。

慌てて回答する者、だんまり決め込む者、「引退しました!」と訳のわからないことを言う者。

メッセージが慌ただしく行き交い、助っ人交渉も始まり、何とか人数ギリギリで参加するという状態に。

さすがのTさんもメンタルにきて「大変だよ…みんな返信よこさないんだもん。」と漏らしていた。

そりゃそうだよなぁ…自分なら無理!!頭が上がりません…。

こんな具合に30代は続けてきて、気づけばアラフォーになっていた先日の大会は、LINEグループにTさんが大会詳細を周知して、誰かが「人数いるの?」といれると「交代が1人いる!参加します。」とそれだけ。

あれ、いつもの参加可否のドタバタ劇場が無い…。

なんとTさん、LINEグループ(20名くらいいる)に個別に連絡をとって参加可否の回答を取っていたのだ!!そういえばウタロにもきてたLINEグループでのやり取りかと思っていたが見返すと個別だった。

しかも当日の朝には、人数ギリギリだと遅刻はヤバイ!!と道路の交通状況までLINEで周知してくれた!

なんとマメな男なのだろう…その情熱はどこから湧いてくるのだろう…そして凄すぎる…感嘆、驚嘆、尊敬。

そんなTさんの情熱、弛まぬ努力によりウタロたちは39歳というアラフォーになってもフットサル場で汗を流し、笑い合えるのである。

改めてこの時間を大切にしたいと思いました。

さて、当日の様子は次回に続く…

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次